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この本

ふとダンナ、実家に行ってみると
「国鉄有情115年(日本交通文化協会刊:1987年)」
という本があった。
内容は、まあ分割民営化時とあって
「国鉄礼賛」みたいなところがあり
私鉄を徹底的に無視するところが
面白くもあり面白くなくもあるわけだが、
やや気になったのは
私鉄を無視するがあまり、事実とは異なる文章が
見られること。

例えば、「ついに実現した悲願の広軌鉄道」という一文。
新幹線について書かれているのだが

冒頭から
「わが国のレールの幅、すなわち軌間は、新幹線以外は
1067mmで、狭軌と言われている。・・・」

とまあ、標準軌を採用した私鉄のことはもちろん、
都電や京王線にある1372mmのことは全く無視。

こう言う文章であるからして

最後は
「新幹線の建設で、やっと広軌の鉄道がわが国にも登場
したのである。」
と結ばれる。
(1435mmは標準軌であり広軌ではないと思うが。)

わが国ではなく、あくまで国鉄と書けば、かつて存在した
軽便線はともかく大体正確な文章になったはず。
文章を書いた人物からしたら
「国鉄以外は鉄道ではない」らしいのだが
日本の鉄道史は国鉄だけが刻んだのではない。
阪急など私鉄が築いた文化を無視しては語れないわけで
このような偏った歴史観をダンナはどうも好きになれない。
「自分だけが正しい」と考える奴は大嫌いだ。

ダンナ、右翼ではないが
「日本だけが悪い」という第二次大戦観も
実は

”間違っている”

と考えている一人である。
もちろん「正しかった」と言うつもりは全く無いわけだが。

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コメント

同感です。同好の方々にはその様な方がかなりおられますね。鉄道=国鉄だけみたいな。私鉄と言えば何それ?とか、新交通システムは邪道、バス、タクシーに至っては公共交通として認めないといった思想。
関西はかつて私鉄王国と呼ばれる程の民意主導の土地柄、対して首都圏では会社名より○○線と呼び、沿線毎の交通機関の住み分けがあるのも傾向かと思います。
ローマ人にあらず物・・・の考え方は好みません。

投稿: アルプス銀水タクシー | 2007年4月16日 (月) 12時36分

アルプス銀水タクシーさま>
結構この手の書物は多いです。世界の鉄道データ比較みたいな資料でも路線延長はJR6社分しかないとか・・・。確かに「乗り鉄」さんが旧国鉄線だけ乗り潰しをする、みたいなこだわりを持つのは構いませんが、資料性の高そうな書物は出来る限り公平中立であるべきだと思います。どうも日本には官が上位で正しく(正統で)、民は下位で卑しい(邪道な)と見る空気があるようです。

投稿: いぶきダンナ | 2007年4月16日 (月) 23時41分

山月記より
「賎吏に甘んずるを潔しとしなかった」
同意ですが 民間はしんどいですねえ。

投稿: OKMR | 2007年4月17日 (火) 01時09分

私、以前民営バスの仕事をしていましたが、言われるんですよね。
「市民の税金で作ったターミナルを一私企業である〇〇バスに独占使用させるとはけしからん。市営バスを乗り入れさせるべきだ。」みたいな・・・。
民営バスは利益を追求する卑しい『業者』で、市営バスこそ収支を度外視しても市民のための足として走る崇高な存在だと言うわけです。ただ、市営バスの不採算の要因は民間よりはるかに高い給与水準にあるのですけどね。

投稿: いぶきダンナ | 2007年4月17日 (火) 21時20分

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