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学園都市

いささか旧聞に属するのだが、久しぶりに学園都市でバスを撮影した。六甲道ほど久々でもないが頻繁に来るわけでもない、まさに「久しぶり」という表現がふさわしい間隔である。昔の話をするとBUやREが走っていたところからスタートしそうだが、近年のファンにとっても「神戸市は日野」「山陽はいすゞ」と明確にイメージが分かれていたことだろう。時々入ってくる神姫バスはまあともかく。最近ダンナ的に写真を撮る意欲が削がれるものの中に、こういった趣味的に見た「秩序」が崩壊し、メーカーも車種もバラバラのカオス状態になっていることが挙げられる。以前も書いたがダンナが神戸市バスや山陽バスに求めるのは「103系的バリエーション(だって怪しいものだが)」であって「琴電的バリエーション(それはそれで面白いが)」ではないからである。

それはともかく。山陽電鉄から分社されて「山陽バス」となってからは初めての本格的撮影(?)だ。

Sanyo1993_2
山陽バス1993 いすゞKC-LV280L(いすゞバス製造)1999年式

かつての山陽を代表するいすゞキュービック。黄色いメーカーのカタログカラーを、そのまんま採用してしまったため全く同じカラーの自家用バスなんぞが他所にあったりするが、ものともせず継続した結果「黄色=山陽」というイメージを確立した。まあバス会社なんてそんなもので、今や「伝統」のカラーリングがどこぞの何かだったということは枚挙にいとまがない。写真の1993号は山陽最後の前後扉グループで、あれほど多くが走り回っていたKC車だが、ラスト数両を残すのみとなっている。

Sanyo1928
山陽バス1928 いすゞエルガノンステップPDG-LV234L2(ジェイ・バス)2009年式

現在の山陽バスと言えばこれ。ノンステップは側面に明石海峡大橋と大橋のたもとにある移情閣のシルエットが描かれる。キュービック時代のカラーをアレンジしたデザインもすでに登場10年を経てすっかりお馴染み。ちなみに社番の1928は「せんきゅーひゃくにじゅうはち」ではなく「いちきゅーにーはち」と読むのが正しい。

Kobe846
神戸市交通局846 日産ディーゼルKL-UA452KAM(西日本車体)2003年式

かつてこのターミナルに乗り入れる神戸市バスは日野純正だった。松原車庫の日野車が1979年式以降西日本車体になっていたので、日野純正と言えば垂水区・西区に偏って存在し、市街地中心部では見ることのできないある意味レアな存在だったのである。そういう”聖地”の一つ学園都市で「西工、日産、前中扉」と来れば、趣味的興味が失せるのは止むを得ない。六甲道でも思ったのだが西工の緑は青みが強く、以前の黄味の強い緑のイメージを持っていると全く別の色のような気がする。また、このあたりの年式は山陽もそうだが退色が激しく、8年を経ると汚く感じる。写真の846はぶつけたのか前面パネルが再塗装されている。

Kobe830
神戸市交通局830 三菱ふそうエアロスター KL-MP35JK(MBM)2002年式

日野が神戸市西部の顔ならふそうは東部の顔であった。落合開設によって旧灘車庫の車両が移籍してきたため地下鉄沿線でも見ることができるようになったが、それも名谷までで学園都市に乗り入れることはなかった。まあこうやって見ているといろんなクルマが来て面白いが、昨今のファンは重箱の隅をつつくような差異探しはしなくなっており(もっともそのような差異もないが)、単にいろんなクルマが来て面白いと割り切るべきなのだろう。

Kobe959_sanyo3061
(左)神戸市交通局959 (右)山陽バス3061 
共に日産ディーゼルPKG-RA274KAN(西日本車体)神戸市2009年式 山陽2010年式

山陽ワンステと神戸市ノンステ。こうやって、ここで両社の西工同士が並ぶなどということは数年前まで想像もできなかった。隔世の感があるが、その西工とて消滅しており10数年もすれば「西工って何?」みたいな過去の風景になってしまうのだ。

ところで、「前後扉」って何と読みます?ダンナ「ぜんごとびら」です。
じゃあ、「前中扉」は?ダンナ「まえなかとびら」だと思うのだが、「ぜんちゅうひ」「ぜんごひ」と呼ばれる方もおられる。なんとなく「まえなか」「ぜんご」のほうが区別がはっきりして良いように思うのだが、業界で正しくは何と呼ばれているのだろうか・・・?

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コメント

こんばんは。

どこの地域にも固有の事情というのが以前はありましたね。大阪市交通局も色々あったのですが、今では特に偏りみたいなのは減ってきました。

ドアですが私は「まえなか」に「ぜんご」ですが、相手によっては時々意味が通じていないのかなと思う事があります。

投稿: 西日本総合開発 | 2011年7月21日 (木) 01時27分

神戸市バス西工ボディは緑が濃いのは正解だったんですね。私が感じただけかと思っていました。

先日の寄り合いで川中島に行った元山陽さんのバス写真を持参したんですが、車内の表示盤などが懐かしいとの声がありました。座席などは取替えられてまったく別物ですが・・・。

同じ業界でも呼び名、俗称は違う時があります。私も同じく「ぜんご・まえなか」ですね。
首都圏・関西で違いがありますね。関西では扉ですが首都圏ではドアーが強いです。

投稿: アルプス銀水タクシー | 2011年7月21日 (木) 12時39分

>西日本総合開発さま
基本的に個社仕様にコストをかける意味がなくなってきたというか、それだけバス会社の体力が落ちてきているのだと思います。標準仕様ノンステップバスなる、どこに行っても「色違い」で同じバスみたいな現象がそれを物語っています。「まえなか」「ぜんご」やはりそうですよね。扉を「ひ」と発音するのは違和感があります。

>アルプス銀水タクシーさま
神戸市バスの色なんですが、全メーカー通じて年を追うごとに段々濃くなってきたように思うのです。特に西工は青が勝っているようで。元山陽はワンステップまで流出しているので一度現地に見に行きたいと思いつつ、ここ10数年も長野には足を踏み入れていません。国宝松本城はぜひとも登城したい現存天守なんですが・・・。

投稿: いぶきダンナ | 2011年7月22日 (金) 20時09分

こんばんは。

標準仕様ノンステ、大阪市の正に標準仕様化しているモデルです。初期の標準仕様でないノンステが希少に見えてきました。

最近は私鉄系のバスに乗る機会が滅多に無いせいか、大阪市内に居るとワンステでも物珍しく感じてしまいます。

投稿: 西日本総合開発 | 2011年7月24日 (日) 01時16分

西工の塗装、ノンステ車も含め同期他社メーカーに比べ褪せるのが早い気がしますね。この846の同期も他社庫配属全車が同じような褪せ具合ですが、垂水車だけは何台かパネルの塗り替えしているようで、845(はちよんご)もそこだけピカピカです。
学園都市という響き、私は好きです。地下鉄延伸と共に登場した「学園都市駅(○○回り)」という文字の沢山入った前面方向幕が魅力タップリ?でした。
ドアの呼称については「ぜんごとびら」「まえなか」「ぜんちゅうひ」と折衷派です。

投稿: 播磨観光タクシー | 2011年7月25日 (月) 01時32分

>西日本総合開発さま
そうですね~。大都市の公営はノンステばかりになってきて、確かにワンステは珍しいです。というか、ワンステさえ「普通のバス(以前のツーステのような)」感じがしてきます。趣味的にはもうどうでも良いのですがね。

>播磨観光タクシーさま
西工だけではありません。2005年式あたりのエルガも退色が激しく問題になっているようです。塗装というよりはこの頃各メーカーが使った塗料に問題があるのではないかと思います。
学園都市、ですか?日本全国どこにでもある一般名詞なので、私からしたら「どこの学園都市?」みたいなイメージです。あれれ、播磨さんも扉を「ひ」と呼びますか?関西の方にしては珍しい・・・。

投稿: いぶきダンナ | 2011年7月28日 (木) 20時56分

こんばんは。

最近は従来の2ステって新車で導入はあるんですかね。私鉄系でもせいぜいワンステしか新車を見ない気もするのですが…

投稿: 西日本総合開発 | 2011年7月30日 (土) 03時26分

>西日本総合開発さま
バリフリ法のため基本的にツーステを一般路線バスで新車登録できません。そもそもツーステはオプション設定だったりしますので割高かも知れません。

投稿: いぶきダンナ | 2011年7月30日 (土) 20時22分

こんばんは。

もう2ステは一般路線で原則導入できないんですね。それでは新車の2ステを見ない訳です。

投稿: 西日本総合開発 | 2011年8月 1日 (月) 02時20分

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