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金魚鉢

尼崎市消防局にY30がいることを知ったダンナ、撮影のため出動。

Wy30_2
ダンナのクルマほど古い個体ではないがY30自体が貴重な存在の現在、とりあえず記録しておくことが必要な作業である。

実はこの1台のために尼崎まで行ったのだが、ついでにふと入った小道で。

71
ご存じ金魚鉢こと阪神国道線71形、こちら水明公園に保存の71号。色褪せてはいるが台車・床下機器も残り、保存状態は良いというべきだろう。各部に見える曲線が、同じ昭和初期の建築物にも通じる優雅なセンスを感じる。戦前における工業デザインのひとつの頂点を極めた傑作と言える。

74_1
水明公園よりやや東、蓬川公園に鎮座する74号。保存状態は71号と似たり寄ったり。あと79号が某所にあるらしく、国道線の保存車はこの3両のみである。

74_2
71号・74号ともに同じプレートが広告枠に収められていた。

産業遺産としては建築物ほど価値を認められていないが、昭和10年代前半の鉄道車両にはこのようなデザイン的に貴重なものがあり、集会所としてではなく鉄道車両としての保存措置を講じる必要があるのではないだろうか。

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コメント

金魚鉢の頃の建築は「アールヌーヴォウー調」とか言いませんでしたか?
山陽電鉄の200,111、114、大阪市営の861,900、等々
もその流れでした。阪神の三宮地下駅の柱上部のRとか、阪急梅田旧駅コンコースの天井とか。
あの頃の流線型電車や建物は何となく「ゆとり」を感じ
ます。

投稿: 830 | 2012年1月16日 (月) 14時13分

>830さま
何がアール・ヌーヴォーで何がアール・デコなのかちょっと私には解りかねるのですが、まあそういう感じです。戦後は効率一辺倒に流れますので、こうした「ゆとり」あるデザインを普通に採り入れていた時代と言えるのかも知れません。

投稿: いぶきダンナ | 2012年1月16日 (月) 18時19分

 「アール・ヌーヴォー」、フランス語でアールがアートの意味、すなわち「新しい芸術」の意味で曲線が入ったデザインが流行しました。

その後、造作が大変で大量生産に向かず、直線に置き換えたデザインが提案され、展覧会で発表されたのが名前になり、デコレーションの文字を取って、「アール・デコ」が直線を多用したデザインの名前となったようです。
アメリカに渡り、エンパイヤステートビルディングなどが建築されたのは一例らしいです。

投稿: アルプス銀水タクシー | 2012年1月17日 (火) 12時18分

一番身近を走っていた電車たちでアートというより親しみを感じます。
御影公会堂前を走る風景なんて最高でした。
今なら生き返れそうな雰囲気ですね。いぶきダンナさんの仰るとおり、手入れされた姿で保存できないのでしょうか?
私鉄共同で博物館なんてのもアリでは?
デイ100 金魚鉢 山陽200 びわこ号など名車が一堂になんて妄想してしまいますね。 

投稿: ヘボ職人 | 2012年1月17日 (火) 23時01分

>アルプス銀水タクシーさま
アールヌーヴォーと言えばパリのメトロの入口なんかを想像じてしまいますが・・・。実際に見たことはないんですけれども。パリ行ったことないし。アール・デコとの違いはwikiでも調べてみましたが、まあ分かったような分からないような、です。

>ヘボ職人さま
そうですね~。同時期建築の御影公会堂とのコラボなんて絵になりますよね。
私鉄共同の博物館は良いですね。JRさんみたいに自分たちの足跡をカネに明かして自慢するみたいな、どうも一企業の博物館ってそういうものになりがちなので、もっと公共性の高い施設として作れればとは思いますが。でも関西私鉄の場合はどうもうまくいかないような気がしますけどね~。それぞれ個性が強いですから。

投稿: いぶきダンナ | 2012年1月19日 (木) 21時54分

いや、追記になるんですが。
例えばデイ100。あるいはびわこ号。これって各社固有の財産ではありますが、すでに歴史的存在であって個社が自由にして良い持ち物じゃないように思うんですよ。邪魔になったから解体しました。いやウチの車両だから良いでしょう、っていうのは許されない。金魚鉢にしても阪神や尼崎市の勝手は許されない。昭和初期の工業デザインの一つのカタチとして学会でも作って保存していかないと。保存運動が実らず解体されたそごう本店、取り壊されそうな大阪中央郵便局みたいな場所を取る建築物じゃない、本気でかかれば電車なんて何とかなるのではないか、と思うのですが・・・。

投稿: いぶきダンナ | 2012年1月19日 (木) 22時22分

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