今津線

アルプス銀水タクシーさまのお話にもあったが、まもなくクランクインするという映画「今津線」。原作「阪急電車」は近所の書店正面で、それも「当店1位」とかナントカ山盛りに売られているもの。まあ、著者には失礼ながらウチでは文庫版が出たから買ったという面がないではない。そう言えば「逆説の日本史」も文庫版新刊出てたな~、ってその場で買ったけど。

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さてさて、休憩時間の時間潰しにと軽く思っていたのだが、これが結構面白かった。題名は「阪急電車」であるが、物語は今津(北)線の各駅で車内に起こるささやかな出来事を丁寧なタッチで描く。ダンナ的には直近まで読んでいた「涼宮ハルヒの憂鬱(これ途中で原作止まってるし・・・、早く続編を・・・。)」 と同じ、西宮北口から北に広がる地域を舞台にしているだけに、すんなり本の世界に入っていけた。あちらは日常だと思っていたら、とんでもない非日常だったわけだが、こちらは本当にごく日常の世界。読後感が爽やかで明るい気分になれる。この同じ雰囲気を映画でも味わわせてもらいたいもの。

あ、鉄道マニア向けではないので。3000系とか出てこないので。念のため。


ダンナ的には今津線は、南北に分断される前から宝塚ファミリーランドに行く足としてのみ利用していた。沿線はそれこそ甲東園とか逆瀬川とか、隣接する芦屋や苦楽園みたいなめちゃくちゃ高級な感じはないのだが、良質な文教地区みたいなイメージがあって、ダンナのような須磨(要するに阪神間でない地域)で育った人間には少し疎遠な感じがする。よく乗っていたときはそれこそ920や1010が走っていた時代なのだが、小説の舞台はあくまで現代。面白いのは、今津線には大抵一線を退いた古い車両が使われており、別に車内も本線で活躍するものと同一なのに壁紙もシートも適度に疲れた感じを漂わせ、また匂い(使用している洗剤のせいか「阪急電車の匂い」とでも言うべきもの。)も本線とは違って、どことなく酸っぱいような、なにせ「阪急の支線」としか言いようのない感覚なのだ。走る速度ものんびりとしていて本線のようなせかせかした雰囲気もないし。

久々に乗りにいってみようか、などと。

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ぼくがラーメンたべているとき

以前、二枚橋さまから教えていただいた絵本。

遅ればせながら書店で手に取った。
ふんふん、ミケがね~。

うん、なんでとなりの国に飛ぶんだ。
(このあたりで不穏な空気を読み取る。)

子供が物売りしてるぞ。
(だいたい先の展開は読めるわけですが。)

先の展開を読んでいないと。(心の準備をしないと、ね。)
何となく読んだりなんかしたら、あなた。

その場で立ち尽くしてしまいますよ、しばらく。

風の音が耳の奥で・・・、

確かに聞こえました。

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「縮み」志向の日本人

車中読書から。

日本の文化論には西洋と日本を比較するものが多いが
そこで語られる”日本文化”には中国・韓国由来であり
現在も日本だけが持つものではないことが多い。
韓国人である筆者は日本を中国・韓国と比較することに
より、日本独自の文化を発見できるとする。

大きい、あるいは派手といった「広がり」志向を持つ中国
に対し、「小さい」ものに価値を認める、あるいは自然を
ミニチュア化して手の中に収めるといった「縮み」志向は
確かに日本のものだと思う。

Chijimi

日本で発展した盆栽、枯山水の庭園・・・
それが確かに日本の小さくて精密な電化製品にも連綿と
受け継がれているとの指摘はやや飛躍もあるが、同意
したくなる部分ではある。

関係ない話だが・・・。

日本の鉄道模型はO→HO→Nと小さくなってきたが、
従来、これは日本の狭い住宅事情が影響していると
説かれてきた。

しかし、これは違うのではないか。
小さいけれども精密な模型、もちろん欧米が鉄道模型の
先進国ではあるが、Nゲージは日本が最も普及している。
HOよりNというのは、より小さいものへの愛情ではないのか?
そう考える方が無理がないのではないか、と感じた。

そして、今の日本に漂う閉塞感。
これが「小さきもの」を忘れて「大きいことは良いことだ」
という、「普通の国」になろうとしていることへの矛盾では
ないか、というあとがきは示唆に富む。

確かに・・・、そう思う。

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あぶないあぶない

ダンナが帰宅すると
「ぼくにもそのあいをください」があった。
おかみが買ったという。

ダンナ、あえて書店で立ち読みしなかったやつ。

Bokuai

途中まで読んで、ふと止めた。

あぶないあぶない。
立ち読みしなくて、良かったな~。

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ブルドーザーのガンバ(2)

買ってしまいました。

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「ブルドーザーのガンバ」

前に書いて二枚橋さんを巻き込んでしまった絵本。

Amazonの感想文でも「ごんぎつね」「泣いた赤鬼」に
並ぶ名作と書いた人もいた。いや、同意するしかない。

ダンナの記憶では最後のシーンが強く印象に残り
そこまでのストーリーを忘れていたのだが、
今になって読み返すと、正直考えさせられる内容。

正しいと思ってしたことが、立場が変わると正しくない
ことになってしまう、あるいはただ単に年老いたという
理由で軽視される・・・まあ、サラリーマンを10年以上
やると普通に見えてくることでもあるが・・・理不尽が
描かれる。

対象年齢は小学校低学年あたりまでらしいが

「35歳以上」も追記することを提案したい。

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ミンチカツ?メンチカツ?

星陵台の惣菜店/レストラン「オリエンタル」
店先でコロッケを揚げてくれる庶民的な店ながら
アルプス銀水タクシーさまの情報によると
オーナーが「オリエンタルホテル」出身ということで
いわゆる肉屋のコロッケとは一線を画している。

前置きが長くなるが、ダンナ両親はオリエンタルホテル
で結婚式を挙げたそうだ。ただ、この老舗ホテルは
震災で倒壊し、現在は更地の駐車場と化している。

さてさて、話が脱線したが
コロッケがあるくらいだから「ミンチカツ」もある。
ミンチのカツだからミンチカツだ、と西日本の人間は
思うのだが、これが東日本では「メンチカツ」と言う。
東日本でもミンチ肉の場合は「ミンチ」と発音するとか。
正しいのはどちら?ではない。方言の類である。

この境界線は例の「糸魚川~浜名湖ライン」らしく、
いつも話題になる東西の境界と一致しているらしい。

ちなみに、東日本では「ヒレカツ」というトンカツの
脂身の少ないやつ、西日本では「ヘレカツ」って言う。
一度「vow」に載っていたのだが、ダンナ何が「変」なのか
理解できませんでした・・・。

で、最近読んだ本。
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網野善彦著「東と西の語る日本の歴史」

東と西の差異が単に江戸と大坂の違いではなく
さかのぼればすでに縄文時代以前に確立したものでは
ないか、という説を時代を追って丁寧に展開したもの。

日本が単一民族・単一文化だという前提や、コメの
生産こそが進化(縄文<弥生)と見る通常の歴史視点
から解き放たれることにより、自由で豊かな解釈も
可能となることを示した。

全ての方にお奨めするわけではないが
なかなか面白く読ませていただいたことを記しておく。

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なるほど。

AERA 7/9号をご覧になられただろうか?

男の子の「鉄ちゃん脳」は0歳から始まる
 ~鉄道的ジェンダーの考察~

テツは男の趣味であることを考察した記事。
新聞広告の見出しで思わず買ってしまった・・・。
テツの要素は生まれつき男の子に備わったもので
あるとの指摘は、通勤の電車の中で読みつつ
いちいち納得してしまった。

そう、ウチのコッコ1号最初の単語が

デンシャ

であったのだ。

しかしながら、鉄道趣味には
知的好奇心を刺激する要素、すなわち
「体系」「社会」「歴史」があるとの仮説は鋭い。
男性のほうが女性に較べ専門的に脳を働かせる
らしいが、これは「バカの壁」でも同じような指摘が
あり、興味深いものである。

コッコ1号
地下鉄を見ても、すでに

3000系!

などとホザいている。

どうやら「第2段階」へ突入したらしい。

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困る本

どうも、おかみです。お久しぶりです。

最近、コッコ一号にひっついて、絵本コーナーによく行きます。

でもって、自分がはまってしまう本があったりして、
おかみのほうが結構楽しんでいたりします。

そんな中で困ってしまう本があるのです。
読めば、確実に困るのにまた読んでしまう・・・。
要するに、はまっているわけですね。

宮西達也著の「ティラノサウルスシリーズ」がそれです。
中でも『ぼくにもそのあいをください』が最強。(おかみ比)

是非、困ってみてください。

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ブルドーザーのガンバ

コッコ1号が大きくなってきたことから
「絵本コーナー」に行くことが増えた。

そこで「バスくん」なる絵本を見つけた。

なかなかシュールなストーリーで、
要するに
「古いバスが新車に置き換えられて
田舎に転属し、故障して廃車になり山に捨てられる。」

という話なのだ。唯一救いがあるのは
山の動物が雨宿りなんかに使うようになり
いつまでも仲良く暮らした、ということなのである。
(ご丁寧にも捨てられるときはナンバーが切られていたり)

そう言えば

子供のころ読んだ絵本に「ブルドーザーのガンバ」
というのがあった。
ダンナが覚えているあらすじによると、
「バスくん」と似たような展開で
古くなった主人公のガンバは放置されて
しまうわけだが、ある嵐の夜に、通りかかった救急車が
土砂崩れだか何かで前に進めなくなり
救急隊員が放置されたガンバを見つけて何とか動かし
救急車の進路を開け、
運ばれた子供は助かるのである。

しばらくして、元気になった子供がガンバの元に
お礼にやってくる。横倒しのままのガンバには
もはや何も見えず、何も聞こえない。
ただ花が咲いているだけのラストシーン。

「ごんぎつね」に泣ける大人は
読み聞かせていて自分がハマること間違いなし。

但し、絶版らしいが・・・。

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